見て良かった!映画『ハクソー・リッジ』(原題:Hacksaw Ridge)を見た。感想/ネタバレ

映画『ハクソーリッジ』(原題:Hacksaw Ridge)の評価がとても良いようなので、おそばせながら見てきました!

 

評価:90点

 

 

 

あらすじ

主人公は衛生兵として75人の負傷兵の命を救った男、デズモンド・ドス(アンドリューガーフィールド演)。志願兵として参加したデズモンドは自分の信念から、銃を持って訓練をすることどころか触ることすら拒否していた。彼は自ら戦争へ参加することを決断したが、戦場で人を殺すのではなく人を助ける衛生兵として戦うことを決めていたのだ。「武器を持て」という上官の命令を拒否し続けたデズモンドは、それを”命令拒否=有罪で刑務所”なのか”良心的兵役拒否”なのかを問われる軍事裁判にまでかけられることとなる。が、父の助けにより原告側は主張を取り下げ釈放された。

デズモンドを含めた隊は沖縄にあるハクソーリッジ(沖縄県にある前田高地という場所)へと向かい日本軍と戦う。

一寸先も見えず弾丸と爆弾が飛び交い巨大な爆発が起きるハクソーリッジ。鉄製のヘルメットにも弾が貫通し塹壕からも容赦なく弾丸が飛んでくる。次々と人が死んでいく中、デズモンドは武器を一切持たず衛生兵として負傷兵を助けていく。

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感想(ネタバレ含む)

恥ずかしながらこの映画の舞台が「沖縄にあるハクソーリッジ」という場所だと知らずに見に行った。(テレビの宣伝でも何も言ってなかったよね)

アメリカ対日本の戦争を描く映画や番組を見ると毎回のようにどちらかが一方的に悪者でそれを退治するというような偏った描かれているような気がして嫌な気分になるのだが、今作ではとても客観的に見ることができた。

 

この映画を客観的に見ることが出来た理由

日本軍があくまで”戦争における敵”として描かれていたこと。

もちろん敵国なのでジャップと呼んだりはしますが(これは仕方ない日本映画でも同じ)、敵国を卑怯な奴らだと描くこともなくあくまで”戦争時の敵”としています。

アメリカ兵の恐怖に駆られる様子と同時に、塹壕で戦いに耐え切れず首をつって自殺している日本兵、負傷して塹壕に隠れていたところデズモンドとはち会ってしまい恐怖に怯える日本兵なども描かれており『お互いの国の兵士が否応なしに戦わざるを得なかった。恐怖に怯えているのはどちらの国の兵士も同じ。』という表現がされており、敵軍を殺すことや戦争というものを美化する表現は一切されていなかったこともこう感じた理由だと思います。

 

民間人の被害については全く描かれていなかったこと。

これについては「あくまでエドモンド・ドスについての話だから」と受け取るのか、「民間人は被害に遭っていないようにわざと描いた」のかこれを良しとするのか意見が人により異なってくると思います。沖縄線では何千人という民間人も被害に遭われ、アメリカ軍が持つ強力な火炎放射で生きたまま焼かれた人も多くいたという事実もあるので。(逆も然り)

”民間人の被害を隠した”と言われても仕方ないかもしれませんが、ただあくまで今作は「エドモンド・ドスという(日本兵も含め)多くの負傷兵を救った英雄」の映画として一貫していたのでそれに関しては嫌な思いはしませんでした。

 

 

まとめ

そして何より感じたことは、描写がリアルという点でした。

足が吹き飛び、頭が吹き飛び、飛び散る腸…。

顔半分が無い死体、もはや人かどうかも分からない体の一部分…。

目をつぶりたくなるほどの臨場感があり「これが戦争なんだ」と悲しまざるを得なかった。

かつては人命をかけてまで殺しあってしまった両国ですが、終戦後は憎みあうことを止め協力しあう関係になり、友好国として同盟国として関係を保てていることに感謝です。

 

今の世代は仲良くしているもののなんだかんだ元敵国の友人と一緒に見ると気まずくなることもありがちな戦争映画ですが、この映画を機にアメリカ人の友人と一緒に見てみても良いかと思います。お互い思うことが出てくるはずです。