ドキュメンタリー「Pet Fooled」 (2016)を見た (ネタバレ/まとめ)

Netflixに新作として挙がっていたので、「Pet Fooled (2016)」というドキュメンタリーを見た。というのも私は、大の犬猫好き(猫はアレルギー持ちだけど犬飼ってる)なので。

ペットフード業界の闇について、また本当にペットに必要な食事とは?を題材にした作品でとても興味深かったので書き留めておきたい。

www.imdb.com

このドキュメンタリーで論点となった事柄をざっとまとめました。

 

目次

 

 

犬猫に生食(ローフード)は必要か?

まず最初に出たポイントは「そもそも犬猫に与えるのは乾燥ドッグフード、キャットフードで良いのか?」という点。

ここで統合獣医師のロイヤル博士が登場。「近年犬猫といったペットたちの健康被害が爆発的に増加している原因は、大手ペットフードメーカーが品質ではなく利益ばかりを追求したことだ」と述べる。

 

なぜペットに生食が必要なのか?

ロイヤル博士の持論はこうだ。

例えば犬の先祖はオオカミ。オオカミであった時代から目の色、毛の有無、短足、ダブルコート等見た目は変われど、犬とオオカミの遺伝子的な同一性は今も変わらない。よって生物学的名称もオオカミと同じ。犬のDNAはオオカミのDNAと99.9%同じなのだ。胃液はpH1(強酸性)で生肉を消化出来、細菌も殺菌する機能を持ち、歯も肉を引きちぎることに適した構造をしている。

ところがペットフードメーカーは、これらの特徴に反するペットフードを製造し犬猫が本当に必要としていない栄養素を交えた食品を販売している。

 

一方ペットフード企業はこう言う。

「生食を食べている犬猫のフンからは多くのバクテリアが見つかる=これが病気を引き起こす・・・。」

 

しかし企業側はこれを裏付ける証拠を一切出さないのだそうだ。

なぜかというと、「企業群はすでに多額の利益を得ているため、品質を証明できないのではなく、証明する気がないから。」(ロイヤル博士曰く)。

 

 

良いペットフードの見分け方とは?

ここではカレン・ベッカー医師が実際の商品を例に、品質の良し悪しを教えてくれる。

 

実はこの方、かなりバッサリ言うのでちょっと面白くて気に入っている。

 

まず彼女が手に取ったフードはBISTRO MEALSというペットフード。

そのパッケージには"Thoughtfully Prepared, Bursting with Flavor" (おいしく丁寧に仕上げました)の文字。

 

これに対し、ベッカー医師「こんなもん当然だろ」の一言(笑)

カラフルなフードカラーをした美味しそうに見える商品に対しては「これは飼い主向けに美味しそうに見せてるだけ。犬は食べ物の色なんて気にしんわ」と一蹴り(笑)

別の商品に関しても、「マーケティングっていう意味では差別化がとても上手。こっちは製品としては素晴らしい…。もしこれがヤギ用だったらねー」とまた一蹴り(笑)

 

 

ペットに不要・有害な添加物

真面目な話に戻ります…。ベッカー医師がいくつかペットに有害な物質で、皆さんのペットのご飯にももしかして入っているかも!?というものを挙げていましたので書いておきます。

 

BHA・・・酸化防止のために使用される化学的合成添加物。

ペットだけでなく人間に対しても有害とされているもの。

 

ベッカー医師曰く「これが入っていたら論外」だそう。

 

粗びきコーン・・・生物学的にまったく不要。

穀類・・・コーン、大豆、小麦など。犬猫には不要。

肥満・糖尿病・関節炎・慢性皮膚炎・アレルギーを引き起こす。

チキン副産物(by-product meal)・・・チキン、であれば良いのですが、この「副産物」というものが要注意となります。理由は下記の通り。

 

 

 

 

驚きを隠せない・・・【副産物(by-product)】とは何か?

ペットフードに使用されることもある”副産物(by-product)”とは・・・

動物を屠殺し食用の部分を除いた後に残ったもの

を指すようです。が、問題はその質

その中には、病死した動物、安楽死させられたもの、路上轢死動物、死んでから相当放置された様子の動物等も含まれる。

※ドキュメンタリー上では路上で死んだキツネや道端に転がる牛、ウジの湧いた動物の映像がありました…。

 

さらにこれらを使用した副産物に関しては、表示義務がないとのこと・・・。

 

よって腐った家畜が使われようが病気で死んで虫が湧いた動物を使った肉だろうが、

「最高品質の素材を使用して仕上げました!」「Aグレードの牛肉使用!」と記載が可能なんだそうです。

 

 

これはもう絶句・・・!

 

 

 制度やルールがそもそも無いのか?AAFCO(米国資料検査官協会)

ここまで、”やりたい放題”という言葉がぴったりなアメリカのペットフード業界。

そもそもルールがないの!?と聞きたくなりますよね。

 

一応AAFCO(米国飼料検査官協会:Association of American Feed Control Officials)という団体があるようです。だがこれ非政府組織。

そして彼らがペットフードに関するルール作りをするときには、大手ペットフードメーカーが会議に参加して意見を述べるそうです。

 

つまりは品質の良い悪いではなく、大手メットフード企業にとって都合の良い「ペットフード業界の利益団体」だ。

 

まとめ

2人の専門家が指摘する通り、たとえ商品パッケージに「最高級」「プロ●●」「ナチュラル」「ヘルシー」と記載があっても、決して自分の目で原材料を確かめるまでは信用してはいけない。

 

今やペットは家族同然の動物として飼われていることが多い中、法律は人間に対するものを比べ物にならないくらい緩い。(これは日本のほうが酷いと思うけど)唯一信じられることは自分で蓄えた知識である。そのためには大事なペットが本当に必要としている栄養素を理解しなければならない。

 

 

家に帰ったらまず、ペットのごはんに記載されている原材料欄を見てみましょう!!